起き抜けに、昨日の総菜のカキフライと白身魚のフライをおかずにご飯を食べる。今日もありがとうございます。
スピノザの方法の残りを読む。これは本当にいい本だ…。
神の状態の描写について。われわれは同じく第三章にて、スピノザがコギトを再定式化するにあたって説得というモーメントをそこから完全に抜き取り、コギトの論理ないし根拠に代えてコギトの状態の描写を置いたことに注目した。コギトの論理ないし根拠は、この状態の描写より導かれるようになっていた。コギトの論理ないし根拠は、この状態の描写より導かれるようになっていた。『エチカ』冒頭の神の観念の扱いはこれに完全に平行している。つまり、神の論理的構成を正確に描写することが最初の課題であり、その存在はそこから導かれるものになっている。ということは、神の観念へと到達することで知性の自動運動を引き出すという『知性改善論』以来のスピノザの方法、『エチカ』において完成されたスピノザの方法は、再定式化されたコギト命題の場合と同様、説得というモーメントを完全に欠いていることになる。それは神の存在を否定する者たちに向けて、彼らを説得するために書かれているものではない。
コギトというのは、まぁあれだ。自分だ。「ワレ思うゆえワレあり」ってやつです。 神の存在証明をする時、デカルトは既存というか、文化的解釈というか、一般に広まっている「神という概念」を使って、説得しようとしている。スピノザの場合は、神という概念は何を指しているのかを問い、神を描写しようとしている。「神はこういうわけでいるんやからしゃあないやん、いるやん!」ではなくて、「神って結局どんなんやったっけ?」という話しです。あんまり言い過ぎたらアホが露呈するな…。でもこの本は親切に何回も反復して説明してくれたので、助かりました!
あとがきがまたいい。
本書のもとになった論文はたしか二〇〇一年ごろに書き始められた。一度書き上げられた論文は二〇〇四年に行われた自前の審査会で完全否定され、私はもう一度最初からすべてをやり直さなければならなかった。あのときに私は、生まれてはじめて挫折というか、何かを投げ出したい気持ちになった。博士論文の後書きで指導教員にお礼を述べること。とりわけ「先生のお力添えがなければ私はこの仕事をやりとげることはできなかった」と書くことは常套である。私はしかしこの常套を、力を込めて反復せねばならない。あのときに私の気持ちを察し、本当は何と闘うべきなのかを態度で示してくださったのが森山先生である。(中略)その森山先生から何度も繰り返し伝えられ、そして結局乗り越えられなかったのが、「國分さんはスピノザをひとりで読んでいる」という指摘である。本書の結論はいつの間にかこの指摘への応答になっていた。だが、自分ではなおも「ひとりで読んでいる」とはどういうことなのか、また。「誰かと一緒に読む」あるいは「誰かと一緒に考える」とはどういうことなのかわかっていない。私はおそらくそこに到達しなければならない。今日はこの文章だけでも覚えて帰ろう!
その後、京阪に乗り久しぶりに大阪は扇町へ。バンドが空中分解してから、京都を離れどっか行く機会が全くなくなったので、この大阪行きはいつぶりなんだろう。実はちょくちょく行ってそうなんだけれど、なんだったかな〜。京阪電車でチュツオーラの『やし酒飲み』をニヤニヤしかながら読みました。
わたしは、十になった子供の頃から、やし酒のみだった。わたしの生活は、やし酒を飲むこと以外には何もすることのない毎日でした。当時は、タカラ貝だけが貨幣として通用していたので、どんなものでも安く手に入り、おまけに父は町一番の大金持ちでした。その後一ページでやし酒造りの名人は死に、でもそんなにすぐに天国にいくことないやろう、と思って名人の魂を捜そうと、神の住んでる家に行きます。神の住んでいる家やから、気軽に入ったらあかんと思ってたけど、そういえば自分も神やったから入り込み、老人(神)に誰やねんお前と聞かれて、俺は神々の<父>だ、と答え、それやったら死神捕まえてこい、と老人(神)がいうから、私は鳥になり、死神の家に行って縄をかけて捕まえて持っていったら、老人(神)は私(鳥)にそんなんもってくんな、と言われたので彼(死神)を放ししてやり、そこから人々は、死神を恐れるようになったのです、ワロス。黒人はやっぱりいいなぁ〜、友達のあーちゃんは、友達が黒人ばかりで羨ましい。友達が黒人とか、勝てない。いいなぁ〜、ペニスとかもでかいんだろうなぁ、そんなんやったらどうなっちゃうんやろうと思いながらトイレに行くとおしっこするところのボタンがいきなり取れた。こんなんヤバいやん。変態みたいやん。いちいちチャックずれてくるし、ずっと股間を気にしやなあかんだ。まぁそれもなんか大阪らしい。
父は、八人の子をもち、わたしは総領息子だった。他の兄弟は皆働き者だったが、わたしだけは大のやし酒飲みで、夜となく昼となくやし酒を飲んでいたので、なま水はのどを通らぬようになってしまった。
父はわたしにやし酒を飲むことだけしか能のないのに気がついて、わたしのため専属のやし酒造りの名人を雇ってくれた。彼の仕事は、わたしのために毎日やし酒を造ってくれることであった。
扇町にあるような天神さんの商店街は、おいしい食べ物がいっぱいあります。うなぎが500円のチェーンが大阪にあって、大阪でライブをする時は、よく行ったものでした。それをこの日も覚えていて、よし、500円でウナギ丼が食べれるチェーン店にいったろか!となったので、そのうなぎのチェーン店でうなぎを食べた。大阪人は商売上手で、ひつまむしとかあるで、1.5倍増量できるで〜とか言いはるから、ついそれにしてもらって、800円払った。うなぎ久しぶりでうまいがな〜!お茶のおかわりをもらったらめちゃくちゃ熱くてやけどしてしまった。
この天神さんの商店街は、古本の町でもあります。いい古本屋がいっぱいあるにゃがな〜!一日中いても、あきないでしょう。商いだけに。ここで、蓮實重彦の『映画 誘惑のエクリチュール』と、松浦理英子『優しい去勢のために』を安くで見つけたので買う。次の古本屋さんでは、なんと小島信夫の本がたくさんおいてあるのでビビった!しかも相場よりも断然安い!小島信夫の本はプレミアがつきやすく、一冊一万円の本とかもある。「タコ」とかいう本は17万ぐらいしたはず…。ここでまたお買い物をしてしまう。『どちらでも』『階段のあがりはな』『夫婦の学校 作家の眼』を買う。三番目の本は、小島信夫が家庭裁判所で取り扱ったような事例にコメントしていくようなやつで、何やっているんだ小島信夫!?ところで、ここで古本のお買い物をしていると、お金が全くなくなってしまった。 ライブ見にきたのに!
ライブハウス「ムジカジャポニカ」に到着したときは、5人ぐらい人が居たけれど、すぐに行列ができてきた。開場ちょっと前に山本精一みたいな人が、店の中に入って行った。20分ぐらいしたら山本精一が出てきて、「ちょっとリハおしてるから、小雨ふってるし、風邪ひくから、どっかいってたほうがいいで」とアドバイスをくれた。
ムジカジャポニカの中はなんかなつかしい匂いだなあと思ってたら、これは、インドをモチーフにしとるんやな、そんな香りがする。カレーとかチャイとか売ってるし、みんな食べてるし。僕も食べたらよかったんかな。ビールもらったけど。
割と狭い店なので、本当に間近に座った。坊主の人と、あきらかにナードな人に挟まれていた。ほんまに変な人多いなぁ。若干アレやわ。でもカップルも多かった。高校生のカップルみたいな連中もいた。それはそれで、なにがなんだかわからない。
ゑでぃまあこんを生で初めて見たのだが、本当に良かった…。生で聞くと、繊細で多様な音がどんどん奥へ奥へ連れて行ってしまう演奏だったなぁ。そういう音は、やっぱり生じぁないと聞こえない。息づかいみたいなものだからなぁ。
次になんか山本精一が出てきた。谷内くんとこの前山本精一について話していたのだけれど、「あいつは、あんな感じやのに、めっちゃ人が来る。しかもゆるふわ的な女の子とかが来る。それがすでに倒錯しとる」ということを言っていた。まさにその状況みたいな、適当なギターカッティングで歌を歌い出したので、思わず笑ってしまった。ええなぁ〜。珍しく羅針盤の曲「波」や、新曲まで飛び出し、最後は「自分が一番好きな曲です」と言って、「男はつらいよ」を歌い出した。さすがに、後で「いや、60番ぐらいやな」とか言ってた。 この人の弾き語りの展開は、エキセントリックでかつ適当で、演奏とはどういうことなのかを結果的に問い直しているともいえるが、詐欺師という声もある。そしてまぁ、歌の対象が大きい。「第三ロック」とか、存在について歌ってしまっている。
あたまがよくなる
クスリを飲んで
ますます悪くなり
みんなで共倒れ
欲望のためのちゃうわこれじゃないわ。
欲望を求めて
人間のための
人間の喜び
体を捨て去り「今日はt=レックスいれてやります」とか言ってやってて、めっちゃかっこ良かったけど、こんなんかっこええと思って生きてたら、ますます人生が迷路みたいになってしまうような気がする…。半分追っかけみたいになってるけど…。山本精一と話しがしてみたいなぁ。マジで。山本精一さんとお話しがしたい! 別にファンとかじゃないけど、ちょっと興味あるな。ネガポジで呼んでくれへんかなぁ〜?(チラッ
魂を消し去って
永遠永劫の
存在の極北へ
始めることでしか
終わりを持てない
何者でもないオレと
どこでもない場所へ
ああ
気が触れたことを
知ることを
とりあえず夢と呼べ
人がいっぱいいる中で山本精一を見分けられるおまえはすごい
返信削除一瞬はわからんねんけど、もう一回来たからな。
返信削除山本精一を50センチ前でみたけど、あんが老けてるのな。確かに50歳やわ。
山本精一とお話したいなぁ。