最近では、僕のCDのジャケットの写真を撮ってくれたことでおなじみの2くんが、大富豪をしよう、というので、ネットで大富豪をする。全く、いつまでこんなことが続くのであろうか…。結局一日中大富豪をしてしまったような気がする。なんだこれは!?話によると、明日京都に来るらしい。
8•10
ビアガーデン |
私は儀礼上人生を受け入れる。 永久の反乱は自殺の崇高さと同様に悪趣味だからである。吐くほど食べ、吐くほど飲んだ。飽食ニッポン!うえぇええぇぇえぇええぇえぇぇぇぇ!
8・11
2くんは、どうやら、上賀茂神社の古本祭りを目当てに来たらしい。だが、昨夜は、いろいろあったので、眠れずにいると、僕が眠れないために2くんも眠れずに、ピリピリして2くんは余計に眠れなくなる。九時頃に出かけると、湿度がすごくて、湿度が八十パーセントは確実に超えているような、すごい湿度だったので、水の中を泳いでいるみたいだった。まるで水中遊泳だ。古本祭りの初日というのは、古本マニアの初老のオタクが、買う本に目星をつけて、古本祭り開始まで、今か今かと待ち受けている。はじめのはじめにくると、こんな風景になるのか…。「ここは、古本祭りの甲子園やからな!」どこからか聞こえてきた。なんだと!2くんに指示された、『私の博物誌』という詩集を取るため、スタンバイする。始まる。パッて取るつもりが、横で目星をつけていた、
本当にすごく恰幅のいいおじさんが掴み、取り合いのようになる。なんと激しい…。結局、一冊譲った。ついでに、ベケットの「マウロンは死ぬ」の入った、講談社の世界文学全集の一冊を買ってもらう。一通り古本の屋台を回ったが、これぐらいのものだった。おそらく、ジメジメして、古本を見る目がショボショボしてしまったのだ。東京から来た2くんの友達の藤田くんは、雨が降ると頭痛がするらしいので、夢のようと2くんが形容するような湿気に苦しんでおられたが、最初の古本の屋台でびっくりするほど詩集があったので、はじめはものすごく興奮したものだ。(本当にびっくりするほど詩集があった。一面詩集だった。古本屋では、普通は、こんなことはない。)2くんと藤田くんは古本屋をやろうとしている。藤田君は「スカート」というバンドのベースの人とバンドを組んでおり、なのですごくギターがうまく、一度聴いた曲をすぐに再現することができる。モルグモルマルモのサトタツもご満悦の、音楽紹介コーナー?、今回は「スカート」!
湿気にやられたのもあり、だいぶ鬱々としていたけれど、古本屋巡りを続けることにする。「はんのき」さんと、「カライモブックス」に行く。「はんのき」は、いわばシェア古本屋であり、三人が共同経営して町家で店を構えている。なんとなくその一人と面識があり、この前ブックオフで見かけた時大喜びで再会したのだけれど、面白いことを言われて、やはり面白くて、面白かったので肩を叩いたらビクッってしたりして、かわいい。「カライモブックス」は、夫婦でやっている古本屋で、2歳程度のお子さんがいる、最もアットホームな古本屋である。少し前は、居住スペースらしき所も古本の棚がぎっしりおいてあり、上がり込むことができた。「本当にうちの子は現代的だよね〜!ほら、ミニマルミュージックで踊りだした!」かわいいなぁ。うーん。うらやましいなぁ。で、あるが、ジャック=ラカンの『エクリ』の三巻本なんかもある、攻める古本屋でもある。とりのすけでキャベツをひたすらついばみながら1000円で飲む。
8•12
今日はなんか2くんが元気で、早くから起きていたらしい。早く古本祭りいこよ!ベケットの『ワット』買いにいこよ!とかおおはしゃぎ。『ワット』はなかったけどな!かわりに、『しあわせな日々』が入っているベケットの戯曲集を買う。『しあわせな日々』というのは、小島信夫の『うるわしき日々』のタイトルの元ネタとなった戯曲であり、主人公の女の子は土に埋まりながら話しまくる。謙虚だ!
上賀茂神社の近くに、カジ鴨神社の古本祭りがやっていた。カジ鴨神社のカジさんに久しぶりに会えて、ほころぶ。保坂和志の新刊同然の小説(?)『カフカ式練習帳』と、『尾崎放哉随筆集』が、安くで売っていたので、買う。ちょうど、そこに先日ヤングマイルドチャイニーズで活躍していた昆布さんに出会う。昆布さんと2くんと会合するっていうのは、何となく不思議なものだ。2くんは、高校からの付き合いであるが、今は東京にいるので、主にスカイプでしか連絡はとれないので、バーチャルの人間かと思ってしまう節がある。カジ鴨神社の会場になっている、ユーゲという喫茶店で、いっしょにジンジャエールを飲む。このジンジャエールには、本当にしょうがが入っている。すばらしい。
2くんとポエトリーリーディングまがいのことをする。2くんとは、「koとり」、「ウソツキ」、そして「菅野満子」といった、ユニットを組んで来た歴史があり、今は、「菅野満子」である。
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