2012年12月2日日曜日

彼は怒り狂ったその骨はいけないここにあってはいけない桐乃塚峠というところでずっと神のふりをしていた松本という男が一ヶ月かけて集めた自分の吐瀉物で十字架をつくった時その骨を一番真ん中にして十字を折り返したのだ彼は最後の会合という名目で裁判をして裁判官の1人がマッチポンプもう1人がイドという女、カレイドは狂ったように全身をクネクネとひねらせ「言ったな!?ああもうダメだお前は死ぬのだ懲役135年!」と主張した すべてが拍手をした椅子も拍手くつも拍手した私も拍手その建物(千葉高等裁判所)自体も拍手をした鼻と花の隙間にある小さな血管の中に住んでいる巨人津田の相方も拍手をしたその拍手がだんだんと手拍子となりつまり裁判が死に絶えたマーチングとなって郡の人から国の人までお役人をみんな呼んで会食が開かれた美味そうな料理が並び空には光り輝く星が見下ろしていた月はなかった会食は夜半すぎまで続いた人々は裁判の事など何一つ覚えていなかった一体誰が搾取されたのか当事者は誰だったのかそれどころか裁判されるということ自体を忘れてしまった町には犯罪が蔓延した詐欺恐喝押領海賊物価高騰物資不足貧困死亡その結果としての動く死体なとが溢れかえった死体が溢れれば当然異臭も溢れ女子たちはガードレールなくしては心のなかの車を運転できなくなったのでみんな自前のガードレールを用意して臀部に装着し、カマキリのような感じでビョコピョコと連なって行進した 目が見えない人たちだけが助かった大して影響受けなかったからだ、ところがそこで目が見えない人たちはわれしめた!とばかりに助かったことをチマン氏とともに喜び合って独裁をはじめた見える人々を椎茸で叩き打ちのめし奴隷としてクリアな言葉を覚えさせ、小突きまわした 目が見えない者たちはいつもどおり蟻のように並んで行進するのをやめた 本当は目が見えない自分たちではなくて目が見える人々を並ばせて歩かせることを強制するというやり方が正しいのだとついに気づいてしまったのであるそれが全ての間違いだった だって目が見えない人たち以外はみんな困っていたのだから 2人組のろうあ者はとても住みにくい世界になったんだなぁと嘆きながら出かけ、北海に面した崖から飛び降りてその下にあったわずかな出っ張りに両手でしがみついて助かったもののこれでは手話ができない!手話がもうできない!両手が塞がっていては手話はもうないのだから!と叫び合う謎の寸劇を繰り返していた あーもう行くところがないこのままではすることもないそんなふうにシリアスに考えていた人々は裁判をみたび回復させようと目論んだそれらの人々は裁判転じてサイババンドラ派と呼ばれ過激派と穏健派と」に分かれた過激派の筆頭の「消え入るうーごー」という男か穏健派のリーダーだった女教皇を処刑し結局限られた民である3 9人だけが細胞分裂の中に裁判を取り戻して、また裁判の意味がわからない、理由がわからないと泣くのであった(谷内)